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「倚らば大樹」-(25)

五条宮前の樗(シンジュ神樹)

 上町筋が南下して四天王寺に突き当たり、少し東に寄ってまた四天王寺ぞいに南下する、四天王寺の東北角の向かいに「五条宮」があります。写真のこの木は神の樹と書いてシンジュと言いますが一字では「樗(チョ)」。ニワウルシとも書きます。辞書には「役に立たないもののたとえ、無用の長物」とありますからあまり重用されることがなかったのではないでしょうか。しかし、落葉期になると立派な高さと、すばらしい樹形が見事で、この樹形と大気汚染に負けない強さだけをタテに存在しているあたり、なかなか見事な生き様と言えなくもありません。最近この周囲に大きなマンションが多くなってその分、目立たなくなりましたが以前はずいぶん目立っておりました。私は最初この木が五条宮のご神木かと思っていたのですが、お宮の方に伺うとご神木は古い銀杏の木で、落雷で焼けて今は巨大な幹の名残ばかり、、、とのことでした。
五条宮は四天王寺建立の折、医療病院の鎮護として医道の祖神五条大神、少彦名命を祀ったと言われています。五条の名は難波京の五条筋とかかわりがあるとの記述があり(大阪史蹟辞典・清文堂)ますが、五条筋は大阪城南の難波宮跡の南側を画する道路ですから、位置はずいぶん違いますネー。そんなことを思いながら散歩の道すがら四季折々の見事な姿を楽しんでいます。

2011/05/12

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