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「倚らば大樹」-(24)

ハンカチの木

今年も一心寺の「ハンカチの木」に花が咲きました。
と言っても国道25号線の北向かいにある「写経堂三清庵」。その取っ付きの緑地の数本の灌木のうちの一番奥です。小さな標識に「ハンカチの木」と表記してありますが、発見するのはチョッと
むつかしいかも知れません。
いつか咲くのか咲かないのか、当てもなく植えて15年目の一昨年に2〜3輪。昨年10〜15輪。そして今年は右のとおり「無数」に咲きました。直径2mばかりのチンマリした木のほぼ全面に咲いていますが不思議なことに朝日のあたらない北西コーナーだけは葉ばかりで一輪の花もありません。白く見えるガクの部分がクッキーの「鳩サブレー」のような、、、何となくハンカチを連想する姿で、特段に珍しさがあるわけではありませんが楚々とした味わいがあります。もともと中国高地の原産。大阪の国道沿いの暑苦しく埃っぽい環境は不本意なことと思いますがそれなりに、、、ヤルもんですねー。
「楚々とした」と言う形容詞を日常聞かなくなって大分になります。何もかもがきらびやかにクッキリハッキリし始めて以来、「楚々とした立ち居振る舞い」や、「楚々とした令嬢」、や「楚々とした山桜」など、「楚々」は絶滅寸前なのかもしれません。しかし、こうしたヒッソリ、目立たず、密かに、咲いている姿を見ると何故か心の故郷みたいな感慨が迫ってきます。楚々とした、可憐な姿に共感を覚えたあの頃、、、。そんな懐かしい花です。

2011/04/29


MIYABI

昨年こちらで記事にされていたハンカチの木を、
今月14日に、拝見させてもらおうと伺いました。
もちろん、お墓参りにも。

まだまだ少しの新芽しかつけていなくて
心配しましたが、咲いてくれたのですね。
とても嬉しく思いました。

ハンカチの木が、咲いているうちに
また伺います。

できれば、その時にお写経も…
そしてできれば 呼吸ヨガにも…。と思っています。

こちらでは、いつも心温まるお話を読ませてもらい
ありがとうございます。
 

2011/05/04