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「倚らば大樹」-(23)

一心寺山門脇の桜

一心寺門前の坂道から見えるごく普通の桜ソメイヨシノです。
参道にかぶさって、花時分には多くの方々に親しまれています。この桜は私が住職になってすぐの頃、まだ焼け跡的だった境内にようよう一棟「日想殿」を復興した記念に10本ばかり植えたものです。
後ろの「鐘楼」もその頃再建。以来40年ちかくなりましょうか。
今、東日本大震災によって関東東北地域はメチャメチャになりました。目を覆うばかりの惨状の中で、どうすればいいのか、どうなるのか、見当がつきません。しかし、このサクラを見ていると、これを植えた当時のガランとした境内に立って、「国破れて山河あり」と未来への時間に夢を託した事を思い出します。きっと復興する。必ず復興する。未来への時間がある。復興の「時」に夢を託して、未来に祈りながら、、、、元気を出していただきたいものと切に祈ります。

2011/04/08


森井繁夫

人形フェスティバルの日、桜の下で孫達と昼食をさせて頂きましたが
下から見上げた桜の木は、もっと古く見えました。
40年くらいであのように立派に育つものかと、
改めて樹木の生命力に感動を覚えます。
最も、日ごろの手入れがあっての事と思いますが。

東日本大震災の被災地にも、何十年か先に地域の人達の心を
明るくする様な「花木」を復興計画に入れて欲しいものです。

2011/04/08