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「椅らば大樹」-(7)

毎年お誕生日を祝う、、、

ハワイ州マウイ島の古い開拓町ラハイナの船着場横に、この樹はあります。「バニアン樹」と言って常緑で横に枝を張り、人に心地よい木陰を作るのと気根を出してそこから幹となって広がるところから正しく「椅らば大樹」の代表格として亜熱帯の広場のシンボルツリーとなっているのです。
写真のバニアンは日本人移民がマウイ島の樹林を切り開いてサトウキビを育て、砂糖を積み出していたラハイナの船着場に1873年4月24日に植えられたものと言います。その時から136年。このバニアンの木陰は過酷な労働の休憩場所として愛されてきたのでしょう、今日では毎年4月22〜23日に「バースデイパーティ」のイベントが催されているそうです。この写真のように木陰でくつろぐ、あるいは団欒する、、、イメージの所為でしょう、ホテルチェーンやボランティア活動などにもこの名前がつけられた例が多くあります。

2009/03/22