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「倚らば大樹」-(31)

風景が変わる

2012年9月に一心寺境内から撮った「阿倍野ハルカス」です。9月1日時点で骨組みが300mに達し、日本一高い建物と言う事になりました。前々回にハンカチの木越しに見た時はまだ200mぐらいで、あまり気にせず眺めていましたが今、あと一年半後の完成をまえにしてずい分感じが違ってきています。
 風景がすっかり変わりました。写真は一心寺の「開山堂」ですが後ろに「はるか彼方」が広がるのではなく「はるかす」ビルが存在することによってツヤケシは言いすぎでしょうが、「ロマン」が無くなったぐらいの事はあるかもしれません。完成して上層階のホテルやオフィスビルから一心寺がどのように見えるのか?場合によっては一心寺の見え方に多少の修正が必要になるかもしれません。
谷町筋も南前方に巨大なランドマークが出来る事によって新たな中心感を付与された観があります。これまで御堂筋も、谷町筋も上町筋も、、、すべて南行きは「くだり」あるいは京都風には「さがる」だったと思いますが、突然「のぼり」、「あがる」の感じになってきたように思われます。さてこれから何が起こり始めるのか、、、。

2012/09/19